クソみたいなJ-POP

ありきたりな歌詞が身に染みる夜はクソみたいな気分がする。そんな日はクソみたいなドラマを見たあと煙草を吸って糞して寝るのがいちばんいい。いつまでだってこの世界を悲観して、厭世的な人だとか言われていたい。胃がぐるぐるする。鏡を見る度に痩せていく自分も胸に咲いた赤い花も、とことん惨めで情けがない。「これが消えるまでは俺の物ね」だとかほざいていたあの男の名前はなんだったっけ。嘘みたいなアイラブユーとか反吐が出るったら反吐が出る。でもやさぐれたいこんな夜には、丁度いいのかもですね。

心配事の八割は起こらない

毎日考えるのは起こりうる「最悪」なこと。仕事にも趣味にも、100%の期待や希望を抱いたことなんて一度もない。楽しみにしていたことがなくなっても、傷つかないようにいつも心に保険をかけている。周りのみんなは勘が冴えてる、なんて言うけどそうじゃない。あらゆる経路でそうなるかもしれない最悪な事態を想像するのが上手なだけ。まだ起きてもない最悪を考えて夜中に泣き出すような自分の性には合ってるのかもしれないな。考えすぎだとか言われなくても分かってるけれどそれでも辞められるわけがない。「分かってた」「そんな気がしてた」「大丈夫」って言えるように、自分で自分のことを一番否定して、一番正直な気持ちに蓋をして生きている。ずっと。こんなだから誰かの一番にもなれないのかも。全部周りのせいにしたいけど、自分が悪いんだって分かってる、知ってるよ。大丈夫、期待なんてしてないし。心配事の八割は起こらないなんて、とんだ嘘っぱちだったね。

卵は半熟派

頭が痛いなあって思ったら頭痛薬を飲むみたいに、なんだか辛いなあって思ったら人を好きになればいい。「推し」とかそういうのって、結局自分勝手に愛せるからいいんでしょ。返ってこなくたって、その人を好きになって応援している自分に意味があるんでしょ。辛いとき、見ると元気になれるものってすごくすごく大事でしょ。辛いから人を好きになったのか、人を好きになったから辛いのか、そんな鶏が先か卵が先かみたいな話。